2015年に、スタジオアルタ様の代表にご就任されました。以前はどのようなお仕事をされていたんでしょうか?
三越伊勢丹のWEB事業部にいました。当時は、「EC」と「メディア」がWeb戦略の両輪で、私は「Webメディア」の方の担当長をしていました。
その時に、Webメディアのノウハウと実績を持った「株式会社イード」と共同で「株式会社ファッションヘッドライン」を設立し、代表に就任しました。以後3年間、ファッション総合ニュースサイト「FASHION HEADLINE」の運営に携わりました。
新規事業立ち上げや、合弁立ち上げなどを経験することが多かったです。
スタジオアルタの代表に就任された時は、「いいとも終了」の直後でした。
まずは、スタジオ運営に替わる事業を模索するところから始まりました。同時に、既存のお取り組み先様とお会いしました。百貨店出身だから、テレビスタジオや番組制作について知らないので、とにかく現場を見に行きいろんな人に会いました。名古屋出張の時、自分は電車で現場まで行ったのに社内の制作スタッフはタクシーで乗り付けてきた(笑)。やっぱり業界の文化が違うんだなと感じましたね。とらさんと最初に会ったのもその頃です。
とらと初めて会った時のこと覚えていますか?
もちろん、覚えてますよ。だって切ろうとしてたんだから(笑)
胡散臭い名前だし(笑)。
やっぱり(笑)!初めてお会いした時、そんな予感がしました…。なぜ切らなかったんですか?
よくガマンしたよね(笑)。
新しい風を起こす時に大切にしているんですが、内に対しても外に対しても平等に「イヤなやつ」になるんですよ。
よそから来た代表なので、初めから「仲良くしましょう」ではダメなんです。なんとなくヤだなーと思いながら、それでも最後までやりきってくれる人たちを見極める必要があるから。
とらさんは最初に、得意なところと不得意なところを正直に言ってくれた。そこでベースの信頼感が生まれました。
その後は、無理難題(笑)。それもやりきってくれた。
こちらが苦労している時に、無理難題を着地させて助けてくれました。
あと、メンバーからの信頼が厚いです。あれもとらさん、これもとらさんという風に。
実際、いろいろ作らせていただきました。ご自身の経験からいろんな制作会社を見られてきたと思いますが、何か違いはありましたか?
速いですね。なので会話が楽でした。最初に何が得意で、何が得意じゃないのかを教えてくれていたので、プロジェクトの座組みの中で足りない部分が明確になり進行中に「あれ、これ誰がやるんだ?」と慌てることがなかった。
クリエイティブについても良いです。メンバーも評価しています。
あと、もう一つ。こないだ偶然、西新宿で会いましたよね?ちょっと前にも私たちが大阪のアミューズメント施設に視察に行った時、少し時間があるから会えますか?と聞いたら大阪なのに普通に会える。ちょっとしたことなんだけどすごく大切なことなんだと思います。
最後に、とらを誰かに紹介するとしたら?
うーん。これはねぇ。
紹介しないよ。
もったいないから(笑)。
でも、紹介するとしたら業界とか業態は関係なく、何か変化するアクションを起こそうとしている会社がいいんじゃないかな。
※2017年9月取材。